2020年05月25日

DAW生成的作曲的実験的遊戯的 Vol.23「La Voix」

 

DAW生成的作曲的実験的遊戯的 Vol.23「Voix」



訪う者のない
人里離れた山の工房は
今日も
あるともしれず
ないともしれず
なにも
変わらず
静まり返っている
この時期
日中は
小鳥たち
夜更けは
カジカガエルたちの
歌う声が
山の静けさを
深くしている
陽のあるうちは
モータルな緑に埋もれ
月なき夜は
闇の充満が私を吞み込む
いるのでもなく
いないのでもない
私だと
思込んでいる
粒子の澱み
風の音
雨の音は
ただ
時間を
歌っている

そんなわけで
シニフィアンの連鎖から
他者なき声(Voix)が生まれる
意味から免れて
虚しくも
果てしなく
自由な
La Voix
地上の儚い幻想と
ざわめきのすべてを飲み込んで
砂漠のように恬然と
その不可視の威容に
無垢の




✴︎

✴︎

✴︎



さて
基本1kヘルツ以下の低音域で構成されている
縮絨*1である
後掲のOzone 9 Elementの画像でわかるように
ほとんど中〜低音である
重低音域での音色のニュアンスって
実験みたいなものをなんとなくやってみるか
みたいなようなようでないような
いつも通りとっても良い加減な気持ちからできた音楽様フェルトである
(もちろん重低音ドカドカフリークとはまったく無関係)*2
目的的なセリフは大抵
なんだか怪しい
多分
後付けの嘘
つい目的を装ってしまうのは
人間的な
悪習慣である


ところで重低音とは
20〜30ヘルツ以下の
音というよりは空気の振動
みたいなもの(goo国語辞書)を言うのだそうだ
ということは重低音仕様と謳っているヘッドホンでも
再現は無理なんじゃないのかって気がするんだが…
ちゃんと鳴っているというか
ちゃんと空気が振動しているのだろうか?
それにDAWのEQで表示されるのは20ヘルツまで
20ヘルツ以下の音はどうなってるのだろうねぇ

重低音というよりは
聞こえているのだから
ただの低音というのが正しいのかもしれないところの
重低音ニュアンス実験なんだね
制作で使うモニターは
SONYのヘッドフォンMDR-7506
再生周波数帯域10〜20kHzとなってんだけど
まあ…
いい加減な話ではあるよ
私の場合

ヒトの可聴域は低音は20Hzあたりから
高音は個人差はあるが最高20kHzあたりまで
高音域は20歳くらいからどんどん聞こえなくなっていくらしい
20歳代ではすでに18kHzまでに落ちているらしいし
60歳では10kHzまでしか聞こえないらしい
テストしてみたら私は11kHzあたりまでだった😵
ということは若者の作る音楽と
高齢者の作る音楽は全然別物なのだろうか?
でも大丈夫
私たちの感覚なんてとってもイーカゲン
スマホやiPadのスピーカーでも
ちゃんと音楽として楽しめてるのだから

それにしても
モニター用として使ってるスピーカーは
YAMAHAのSS-20という大昔の安物スピーカーに
ハーマンカードンのスーパーウーファときたからにゃ
年齢と再生機材の二重苦ってことで
本当に良い加減な話だと思うよwww

そんなわけで
携帯やiPadのスピーカーでは
肝心の重低音=振動が
聴こえて=感じてない部分の方が多いことになるだろうし…
そもそもが私的な好奇心を満たすためだけの
基本天使のように無目的で退屈な代物なので
親切心から忠告申し上げるが
聴かないほうが
身のためかもね😎


✴︎


今回はWaveform11のFree版DAWを使ってみた
Free版付属の音源は4OSCMicro Drum Samplerのみだが
VSTiやAUなどのPlug-inも使えるし
トラック数も無制限のようだ
そういう意味では
Studio One 4 Free 版よりも
使い道がある

これはTracktionシリーズの最新版ということになるらしい
今まで使ってみたどのDAWとも似ていない
独特の癖のあるGUIはそのまま引き継がれていて
慣れるのにひどく手こずる
というか
慣れなかった
勘だけでDAWと付き合ってきた私としては
どーにもっ
慣れれない
どんな異質な文化文脈にも
神のごとく公平で無関心な私だが
むしろ
嫌いなぐらいである😁
(シロートの個人的で感情的な感想です)

しかし
アフォーダンスされることに慣らされた
私たち消費奴隷の神経を逆なでする
このディスクレ*3ぶりには
私たちの鈍磨した感覚を
条理空間から平滑空間へとワープさせる
アーティスティックな意図が
隠されているのだと
いささか苦しいが
解釈してみた
そのことに
なんの意味もないことは
言うまでもないことである



スクリーンショット 0503 14.01.22.png
Waveform11

スクリーンショット 0503 14.01.45.png
4OSC
これ少し面白い気がする


truck数とplug-inが少し増えると
私のMacではノイズが出たり動作が不安定になり始めた
徐々にイライラがつのり
全truckを1truck毎にwaveファイルにレンダリングして
GarageBandに引っ越して編集とミックスダウンすることに


スクリーンショット 0503 140503.png
GarageBand


GarageBandで2truck追加し
各truck オートメーションと音量バランスその他を調整して
2ミックスしたものをこんどはCubaseへ引っ越し
(GarageBandではOzone 9 Elementのプリセットが使えなかった)
それから
GarageBandにはなぜかミキサーがない
ピークインジケーターもない
ことに気づいた
(いまごろだが…)
これが意外と困るのだ
ミックスも最初からCubaseでやっときゃ良かったかもな
と今回は思った次第

GarageBandは生録が手軽でいい感じにできるので
初心者としては手放せないけどね


スクリーンショット 0503 14.07.51.png
Cuvase

スクリーンショット 2020-05-09 131725.png
Ozone 9 Elements


✴︎

ここでお知らせ!!
La Voixが完成した頃こういうキャンペーンが始まった
期間内にYouTubeにアップする予定だったが
動画編集をやる気にならないうちに
終わってしまった
✴︎

✴︎

✴︎
Ozone 9 Element
初心者DTMerには詳しいことはよくはわからないけど
なんとなく感触的にはいいplug-inだとわかる
感謝!


 








脚注

*1:縮絨 哺乳類の体毛の表面は、ウロコ状のキューティクルで覆われている。そのため、熱や圧力、振動を加えることでキューティクルが互いに噛み合い、絡み合って離れなくなる性質がある。この現象を縮絨(しゅくじゅう)あるいはフェルト化と呼ぶ。 (by Wikipedia)
シニフィアンは縮絨の様に構造化する。キューティクルに当たるのはシニフィアンの連辞連合関係だ。音楽その他が屢々縦糸と横糸の織物に喩えられるのは、どんな無秩序からでも線形な秩序を幻視し、どんなクイブル*4な論理にも簡単に騙されてしまう私たちの思考の癖と言えるだろう。私たちにとって不可欠にも思える意味や価値の多くはこのような縮絨が見せてくれる幻だと考えれば腑に落ちるところが多々あるのではないかな。

*2:私たちは同じ価値共同体に属しているからといって個々人の価値観は決して条理的でも透明なわけでもはない。
他者から見れば理解不能な瑣末な要素に強く執着したりすることで、虚構の主体が少しでも際立つかのような虚しい幻想にすがりつきたくなる人間的あまりに人間的な心情を同情はできぬが解らないではない。

*3:ディスクレ discrepancy 不一致・矛盾
*4:クイブル quibble 詭弁・こじつけ。わざと的外れの意見を提起し論点や質問の真理をはぐらかす手法。国会の答弁などでよく使われる例の。

 






[A]
Ah
[A]
Ah
[A]
Ah
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2020年03月08日

DAW生成的作曲的実験的遊戯的 Vol.22「Poésie」カリンバと箏と太鼓によるcomposition



全15:42

1部:音取 netori   
  2部:当曲 toukyoku
3部:入調 nyuujou


今回はついに生音メインでの生成音楽
生成というのは
この世という出来事同様
無目的無方向な一過性の
といった意味である
🎉
DAWを始めるそもそもの動機が生音多重録音だったので
2015年3月のDAW生成実験第一弾「Das Man」
より実に五年の歳月を費やしたわけだ
五年に見合う進歩があったわけじゃないが
生な音のシニフィアンに遊ぶ感覚は
いくらか蘇ったかな

Das Man サムネール.jpg


なにも生音に特別な思い入れがあるわけではない
生音もエレクトリックな楽器の音もシンセサイザーが合成する音も
音であることにおいて等価である
音と音の間には差異しかない
本当は楽器を名付ける必要さえない
名付ければ音の本来の複雑さが聞こえなくなる
音の複雑さを複雑なままに
多様な音を多様なままに
現れながら消え
消えながら現れる
絡みあう音の波
その最中procès
我が身を投げ入れる
そういう身体的な楽しみが





使用楽器

カリンバ
DSC05554.jpg

DSC05553.jpg

なるみカリンバ.gif

                                     マルサンカクシカク
ヤシの実のカリンバ
曲中で澄んだ音はこれ
diatonic
木の実や空き缶を使ったブリコラージュ感溢れる
カリンバを制作している


カリンバ - 2
DSC05551.jpg

DSC05552.jpg

DSC05550.jpg

タイトルなし.gif

輸入雑貨店大流行りの頃
姫路の店で手に入れた
拾い集めた材料でテキトーに使ったって感じが素敵
まさにブリコラージュ楽器
ペルシャ文字?アラビア文字?
アラム系文字の缶詰のブリキでノイズが出る仕様
曲中でジャリジャリ ノイジーなのはこれ
atonal(無調)


DSC05555.jpg

DSC05556.jpg

箏演奏.gif

弓による演奏
私の編み出した弦を縦にこする奏法
曲中ヒスノイズっぽいのがこれ
atonal


大太鼓・小太鼓・ドローン
太鼓.png

DAW GarageBand内部音源
KORG nanoKEY2で手打ち
nanoKEY2.png




やってみて気がついたのだが
生音を使うということは
なんらかの演奏の技術的要素が浮上してくるということだ
楽器はどれもテキトーにしかやったことがない
カリンバなんてフテキトーなくらいテキトーだ
一回性のリカーシヴな即興演奏で
テキトーに楽しむ程度
そんなわけで
指先だけで演奏するカリンバは
メトローノームに合わせるのは想像以上に難しかった
(そもそもメトローノームに合わせる必要があるのだろうか?)
パートを重ねるにつれ微妙なズレが
カオティックなエネルギーを素敵に増幅してくる

私の感覚は音楽とノイズの境界を
截然と分けることがあまり得意でない
だが私はレッキとした音楽愛好症だし
芸術愛好症でもある
ただ
巷で通用しているそれらの価値が理解できないだけなのだ

遠くで聞こえるパワーショベルの音
山のどこかで木を切るチェーンソーの音
シジュウカラの群れの鳴き交わす声
ランダムな雨の雫の音
草の上を人の歩く音
その他あれやこれや
無意識のうちに身体の奥がセッションしている
シニフィアンスな陶的制作の日々が
私の中で眠っていた感覚を再活性化したらしいのだが
音的実験をやるようになって
その傾向はさらに強くなった
音楽は
音楽と感じられるものは
いたるところにある

私たちを限られた複数性へと拘束しているものの正体は
何なのだろう
バタリーBattery cages鶏たちは
自分の生産性の高さをを自慢するのだろうか
だが野育の鶏たちはそんなこと知ったことじゃない
ゲシュタルトをアドホックに創作する自己言及的愉悦を知ることは
ラングの無意識的隷従者であるヒトと言う生きものには
意外とできそうでできないことの一つなのだ
これらの音楽実験を音楽だと感じているのは私だけだったとしても
(おおいにありうることだが😆)
それはそれで私的にはかなりナイス!かもね
ここは一つDAWの編集機能で遊んでみよう


編集

20141210140739.png
MacのGarageBand

全16トラック

  カリンバ   11_生録  
      箏     2_生録   
                     太鼓  2_リアルタイム打ち込み      
                    ドローン  1_リアルタイム打ち込み  


スクリーンショット 2020-03-01 21.59.05.png

ブルー:カリンバ
オレンジ:箏    
  グリーン:太鼓とドローン

問題はカリンバのパート
リズムがバラバラ
テキトーに演奏したつもりだったが
なんてフテキトーなんだ!
Wav波形データをぶつ切りにして微調整
タイヘン

スクリーンショット 2020-03-01 21.58.43.png

でも
なんとなく楽しい
その過程がね
粘土での制作も似たようなもの
1/f ゆらぎをより最細部へと
律動する自由エネルギーで励起させてゆく
あるスレッショルドを超えると
一種の相転移が起こる
音楽が現れる

実験音楽って言ってるのだから
音楽に聞こえなくてもいいのかもーだったものが
なんか音楽っぽいような気がするーふうに
ひょっとしたら音楽かもーふうに
現れるのだ
(何が音楽なのかわかっていないってこともあるのだが)
このような現象はいたるところにある
当たり前と思っていることのうちにも
まったくの無意味無秩序を前にした時にも

そう
私の音楽様実験はボーダーラインケースである
カオスの縁とも言える
意味の生まれる瀬戸際のようなもの
音楽のノモスを
身につけてしまった大方の人にとって
音楽に聴こえなくても
無理からぬこと
どうか気を落とさないで欲しい
私は気にしていないから
😛
それに
ここが
こここそが
私の現実の音楽
私の普段の居場所なんだ


カリンバと箏の録音

H4NPro.png
ZOOM X4N Pro

まだDAWがどうしても使えなかった頃
多重録音用にと思ったが
いまいちうまく使えずお蔵入りになっていた
マニュアルが解りづらいし
目のよく見えない高齢者が
この小さなボタン類小さなディスプレイを
操作するのは思いの外ストレスだ

DAWをいくらか使えるようになった今
モバイルな録音機材として現場復帰
優秀✨
それになんと!
iPadのインターフェースとしても使えることが判明
\( 'o' )/
iRigより汎用性もあり結果的には大正解!
IMG_2828.jpg
4極変換アダプタ(安価)↑ を追加するだけなんだが
なかなか思い至らなかった

でもカリンバ録音は録音レベルが低かったようで
少しホワイトノイズがある


マスタリング

よく使うのはLimiter No.6というFreeVSTプラグイン
簡単に音圧をあげることができる

limiter6-en.jpg

しかしYouTubeでも2020年から導入されているらしい
ラウドネスノーマライゼーションのこともあって
今回はLANDRの無料マスタリングを採用してみた
圧縮率が高い Lo mp3 だけど⬇️

LANDORscreenshot.jpg

空気感がよくなったような
気がする



★★★


あとがき

各楽部の名前に雅楽の用語を使ったが
雅楽様式とは何の関係もないし
意味的漂白済みとして使っている
ただ雅楽は調声や拍の多様性多重性を実現していて
ロゴス中心主義的オリエンタリズム的狭量を
原記号の沃野へと解き放つ
パルマコンでもありうると思ってはいる
ぴょん





用語解説

 ●メトロノーム:古ギリシャ                
        μέτρον =tron=measure
      + 
               νόμος =nómos=regulation, law

● Battery:❶(養鶏用の一連のケージバタリー         
      a batteryfarmケージ式養鶏場
 Battery hens.jpg
   ❷(2 個以上のcell でできた電池 
 電池.jpg
    バッテリーM.gif 
映画「マトリックス」より














            






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2019年12月23日

DAW生成的作曲的実験的遊戯的 Vol.21 ElectricBassによるComposition ’1912



11:22


倅が捨てるというエレクトリックベース
貰い受けておいた
上手じゃなくても音楽は楽しいと思ってる私には
楽器を捨てるっていう気持ちが解らない…

長らく私的な使い方が見つからなくて
DAW生成的作曲的実験的遊戯的に登場する機会がなかった
いろいろ実験はやったりやらなかったりしてはいた
少しずつ面白そうな断片が溜まってきてはいる
そのうちいくつかの音楽様生成実験遊戯の
始まりのきっかけになるかもしれない
ならないかもしれない


IMG_2618-2.jpg
Fernandes BassGuiter


今回はそれとは関係なく
GarageBandに付属しているギター・ベース用エフェクターの
探検である

曲名は

Effect of a Placebo

w

IMG_2615.PNG
GarageBand AMP  iPad


DAWには様々な楽器が用意されている
言うまでもなくそれらは実体のない楽器である
実体のあるエレクトリックな弦楽器は
そんなわけで使ったことがない
楽器を使う身体の1/f ゆらぎな律動性も音楽様生成遊戯の楽しさ
ゆえに実体のあるEベースはかなり嬉しい
しかし実体のあるエフェクターは高価で
ずーと昔リコーダーのインプロビゼーション用に買った
BOSSのディレイとオクターバーがあるのみ

IMG_2620.jpg
実体のあるエフェクター
こういう形状のものをSTOMPというらしい


ところがだ!
DAWには大抵なんらかのギター・ベース用エフェクターが付属しているし
フリーのVSTプラグインでもたくさんあることに気がついた
そしてDAWのエフェクター経由でBassを鳴らせることにもwww
(iPadは専用のインターフェースが必要)


IMG_2621.jpg
GarageBandの実体のないエフェクター iPad


う〜んッなんて素晴らしい時代😍!
(高齢者はこんなことで感動できてしまうのだ)

リアルタイムで歪んだ音を演奏するって
DAWで録音後かけるエフェクトとは別次元の面白さがあるな
いろいろ試してたら17トラックのエレメントがでてきた
まだまだ遊び足らない気持ちだったが
トラックが増えすぎるとMacが息切れするのだ
もうすでに症状が出ている



スクリーンショット 2019-12-22 23.44.25.png
GarageBand 編集画面 Mac


全トラックE・Bassである
Bassと言ってもエフェクターでいろんな音が出せる
エレクトリックな楽器は
私のような知識やテクに興味がない高齢者の音遊びには
もってこいだと思う

もともと楽器の慣習的フィジカル依存症の音色に
特別な価値付けを見出せないタチである私には
アコースティックであれエレクトリックであれ
出音の最初の偶然性へと還元されてしまい
今・ここで起きつつある音の織物の中に
新たな位置を配分される
すべての音をシニフィアンの差異として
同等に感受している方が
なんか楽しい
断然
楽しい

DAWは私たちを取り巻く多様な音を
音楽様ゲシュタルトを構成するエレメントとして
同等に包括する感覚の機械の公正さと自由を
私たちに与えてくれる
プリセット音源は時代を反映して偏曲しているが
(スクラッチやブレイクビーツなども
その着想の時点においては
シニフィエの漂白作用だったのだ)
DAW自体は限りなく白色だと言える
私たちは今までになく無偏曲なメデュームを手に入れたのだ

音楽様現象が私たち一人一人の手に
比類なく個別的な私的感覚の発露に
なるかもしれない
ならないかもしれない
それは私たち一人一人の言語バタリーの度合い次第なのだろうし
いかなる文脈にも属さないという意味に於いて
無意味なことなのである







言葉と音の響きは

永遠に隔てられた者たちの間に架かる虹・

仮象の橋

各人の心にはそれぞれの別々な世界がある

ゆえにそれぞれの心にとって

他者の心は捉えることのできない世界なのだ

そして

似通っている者の間において仮象は

最も美しく欺く

なぜならもっとも小さな裂け目こそ

もっとも深い淵だからだ



by

F・ニーチェ








Effect of a Placebo ElectricBassによるComposition
プラシーボの効果
ElectricBassによる構成
posted by 零度の焼締陶 at 16:00| Comment(0) | 零度の作曲遊戯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月15日

DAW生成的作曲的実験的遊戯的 Vol.20 Semper Cupimusque Negata - Suite




No.1  Incipient Species 6:11

No.2  Fruit of Serendipity 7:20

No.3  Actual Passage 5:35

No.4  Brutal Evidence 6:12




前回予告では3部構成だったが
アニメーション編集中に
ウンザリして逃避に走り
GarageBandでヘタな歌を一曲録音し
さらにiPadで遊んでいるうちに図らずも
Fruit of Serendipity
のリズムパートができてしまった
一曲ずつアニメーションを作るのはメンドーになった
そんなわけでGarageBand(Mac)で仕上げて4ピースの組曲とした

すべて iPad mini アプリの

Tabletop
名称未設定 3.png
GarageBand
名称未設定 1.png
Groovebox
名称未設定 2.png

で遊んでいるうちにおおよその構造ができたものだ
nanoKEY2でのリアルタイムの打ち込みは
iPad用のインターフェースがないのでMacのGarageBand
細かい編集もMacのGarageBandがやはりやりやすい
20141210140739.png
GarageBand Mac



マスタリングは
Cubase Element 9
cubase_logo.svg_.png
で4曲をまとめた

EQで高音部のヒスっぽいところを探してカット
VUで各トラックのバランスをとってみた
マスタートラックにうっすらとリヴァーブを掛けてみたら
なんとなく収まりがよくなった 気がする
シロートが思いつきでやってることなので
参考にしてはなりません😅




今回はリズムパートから始めて見た
というかiPadのリズムシーケンサで遊んでいるうちにできちゃった
ループにして音を聴きながら
シーケンサをテキトーに弄る
これが面白くてやめられなくなる
最初からそれらしく見せることなんか考えてないから
いくらでもパターンが湧いてくる

IMG_2438.png
Tabletop

IMG_2414.png
Groovebox


No.1とNo.3はGarageBandのDRUMMERも補助的に使ってみた
お手製のリズムパターンに奥行きができた


IMG_2613.PNG


驚くべきことにDRUMMERはプロの音源の
アンサンブルや演奏パターンやフィルインの複雑さ加減まで
好みに合わせてエディットできる
ただしそのままでは上手過ぎて=文脈的すぎて=それらし過ぎて面白くないので
それぞれ1音〜2音だけ出音するようにしたものを
EQやフィルターでさらに編集して使ってみた
残念なことにデータはMIDIではなくWAVなので
バラバラに分解して組み立て直す楽しみはない

スクリーンショット 2019-12-19 145002.jpg
WAVファイル

(と思っていたがSamplerというものがある
これは切り取ったWAVをさらに切り刻んだり
修正したりリバースしたりなんでも仕放題みたいだ
サンプリングとは生音を使うことだと思っていたが
既成の音楽や人の声なども打楽器的な材料にできるんだね!




クラウド アトラス  字幕版 をAmazonビデオ プライム・ビデオで.jpg
映画「クラウドアトラス」より
騒音と音楽の垣根など
幻にすぎない



念のため言っておくが
曲名はなんとなく意味ありげだが
特に意味はない
意味などあるわけがない
あるのはシニフィアンの差異だけだ
シニフィエはいつも後から付けられる
意味付与は自由なのだが
現実的かつ結果的には自由とは言い難い
私たちの意味付与の自由は
バタリーケージの中の自由であると気づくことは
容易ではない
空気を吸って生きていることを
普段は意識しないように
私たちは意味の中で生きている
空気がなくては死んでしまうが
意味がなくても死んだりしない
そう
意味がバタリーなのだ
意味が私たちの感覚と思考を制限している
たしかにバタリーケージの中にも自由はある
バタリー鶏たちはケージの中こそ自由だと
信じて疑わない
それを自由と呼ぶ自由も含めて
なによりも自分は自由だと思い込む自由も含めて


284px-日本の採卵養鶏_採卵鶏.jpg


純粋無垢なシニフィアンを
シニフィアンの生成を
類型的平均的たるシニフィエで貶めてはならない
シニフィエなきシニフィアンの
自由闊達なダンスを妨げるな
シニフィアンは常に
シニフィエに苛立ち傷ついている
だが同時に
シニフィアンは常に
シニフィエを超出しているし
超出しようとし続けるだろう

ピョン




IMG_2547-3.jpg



Semper Cupimusque Negata


Nitimur in vetitum semper cupimusque negata
(我々は常に禁じられたものを得ようと努め拒まれたものを切望する)

オゥディウス




これを引用してニーチェが示唆的なことを言っている




われらは

禁じられたものを求む

なぜなら

世人は今日まで

原則的にはいつも

真実だけを

禁じてきたのであるから


by
F.ニーチェ
「この人を見よ」序言より















Semper Cupimusque Negata - Suite
常に拒否することを望む - スイート
[★]
posted by 零度の焼締陶 at 22:51| Comment(0) | 零度の作曲遊戯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月01日

DAW生成的作曲的実験的遊戯的 Vol.19 Semper Cupimusque Negata 第一楽章 Incipient Species」








今年春ついにiPadmini5が出た
息子が気を利かして妻にプレゼントしてくれた
私はとくに興味があったわけじゃなかったが
妻のお古のiPadmini4が私に回ってきた
とりあえず無料の音楽アプリをいろいろ入れてみた
これは!
遊べる
あっという間に三曲できた
それぞれ6分あまりの小曲だが
三部構成の
として纏めることにした
まずは第一楽章
Incipient Species


予告
第二楽章Actual Passage
第三楽章Brutal Evidence
近日アップ!



IMG_2413.png
iPadのアイコン画面

今回使った主なアプリ

制作アプリ
Tabletop
GarageBand
Groovebox

音源アプリ
Tabletop
GarageBand
Nanologus

録音アプリ
GarageBand

以上すべてiOS(iPadmini)


編集・マスタリング
GarageBand OSX(Mac)




iPadのよいところはいつでもどこでも思いついたときにできるところと
試行錯誤の過程が記録されているところだ

やみくもにキーをたたく
またはシーケンサに打ち込んでいく
お絵描きで何重にも線を引く幼児のように
テキトーになんどもやり直している内に
ひょんなタイミングで
なんとなく「おっ!いけそうやな」ってな形がでてくる

従来の音楽制作のボトルネックがほぼ消失したと言える
ボトルネックとは知識と技術だ
必要なのは自分の感覚のみということだね

「自分の感覚」といっても
たいていは鏡像的な他者の感覚だったりするし
へたすりゃ大文字の他者の感覚だったりもするものだ
それでもいくらかは必ず
は混ざっているのだが
言語化されないがゆえに
うっかり もしくは 強迫的に
見落としたり無視したりしているものだ
「客観」とはそういうときの言い訳だな
たいして変わらないものなんだ
僕らなんて
いつも真実とは逆方向に
足を踏み出すのだな

どのジャンルであれ
制作は私的な感覚への旅程だ
先へ進めば進むほど
共約不能な自分の感覚の本流へと深く遠く接近してゆく
人びとのざわめきは遠のき
空には星影一つない
それでいい
躊躇せずに歩を進めるのだ

そしてしだいに解ってくる
「私」の感覚なんてないと
ゆえに「他者」の感覚もないんだと
すべては差異的出来事だ
世界そのものが
差異の遊戯なのだ







IMG_2439.png
Tabletopの新規セクション画面

上部にミキサーとマスターアウト
右はスプリッタ(分配器)繋いでみただけ
左3種のシンセと中央Touchpadサンプラーと中央下リズムシーケンサ


IMG_2438.png
Tabletopのリズムシーケンサ

第一楽章の主になるメロディパートのシンセ×3リズムパート×1は
このTabletopのリズムシーケンサとシンセで遊んでいる内にできてしまった
(上の画面ではTouchpadサンプラーも組み込んであるが使わなかった)
これを元に残り10パートはGarageBandで作った


IMG_2417.png
シンセ (GarageBand)

クォンタイズ(拍に機械的に合わせる)していない
ちなみにこれは第二楽章のメロディが現れてきたときのもの
nanoKEY2でリアルタイム打ち込み


IMG_2414.png
リズムのシーケンサ (Groovebox)

これはクォンタイズされてる


IMG_2418.png
シンセ (GarageBand)

優れもの


IMG_2421.png

IMG_2420.png

EXTERNALから 外部シンセ(iOS)をGarageBandで使うこともできる


 私のお気に入り  
IMG_2423.png
TF7 Synth

IMG_2422.png
AudioKit Synth One

IMG_2424.png
Nanologus

IMG_2425.png
SynthMasterPlayer

等々
iOSに特化されてて残念だが
TF7やSeabord 5Dなどはタッチパネルで操作するiPadならでは


IMG_2426.png
Seabord 5D

すべて無料(機能制限)でシロートの私には十分だが
購入(制限解除)も安価


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iPadのGarageBandでミックスもできるが


スクリーンショット 2019-11-01 20.43.30.png
ここはやはりDAW GarageBand(Mac)
第一楽章ミックス画面
CUBASEだとあれこれやり過ぎて失敗したりするが
GarageBandはむやみに煩雑にならぬよう構成されていて
(時折痒いところに手が届かぬ思いもするが)
私のような万年初心者がテキトーにやっても
いい感じになるようできている
ような気がする




題名のSemper Cupimusque Negataは
オゥディウスの詩
Nitimur in vetitum semper cupimusque negataから
(我々は常に禁じられたものを得ようと努め拒まれたものを切望する)

これを引用してニーチェが示唆的なことを言っている

われらは

禁じられたものを求む

なぜなら

世人は今日まで

原則的にはいつも

真実だけを

禁じてきたのであるから


by
F.ニーチェ
「この人を見よ」序言より






時計images.jpg
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零度の作曲遊戯







posted by 零度の焼締陶 at 15:36| Comment(0) | 零度の作曲遊戯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月09日

DAW作曲実験遊戯-3


Piroli Chronos selection-3




記号しかない

すべては

記号の描く夢

たかが夢

されど夢





Listband ロゴ.png
click👇
Pirolism--thumbnail pink.jpg


Dabat Omnia Tellus

To be is To be Related

Object α

Sic Luceat Lux

全4曲









posted by 零度の焼締陶 at 11:14| Comment(0) | 零度の作曲遊戯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

DAW作曲実験的遊戯-2

Piroli Chronos selection Vol.2




イメージなき荒野に立てば

テキトーに弄くるDAWからさえ

音楽の如きものは立ち現れてくるのだ

Es setzt.

主体は霧散する

「音楽の如きもの」

それは

本質無き言葉

粘綴無きカテゴリー



Listband ロゴ.png
click ⬇️Pirolism--thumbnail_Fotor_Fotor-2.jpg


Cipher

Selective Thinking

Recursive

Syllepsis

D#/16Truck

全5曲






https://でlistba
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2016年10月06日

DAW作曲実験的遊戯 -1


Piroli Chronos selection


はじめに「音」ありき

その音の無本質をこそ己の生の遊戯とせよ

カテゴリーの飼育ケージをすり抜け

意味なき荒野を流離おう

飛翔して行け

メタファーのフリーフォールへ

フラヌールの愉しき旅路の

果てるところまで



Listband ロゴ.png
⬇️クリック
Pirolism--thumbnail.jpg



Aequat Omnes Cinis

Live in Make-Believe World

Et  in Arcadia ego

Mira Que No Sabes

Equalizer

全5曲




これらの実験は
「音楽なんて簡単に作れるぜー」とか
「デタラメにやったって音楽すよ」とか
ましてや「音楽の可能性を広げるのだ」なんてコトを
世間に向かって言いたいわけなんかではないし
世間に向かっていいたいことなんかない
私は君に
君だけに向かって言ってるのだ

私たちが「音楽」と呼びならわしている出来事の正体
「音楽」という概念がまだなかった時点における音楽的出来事
その発生の現場を再体験し
言語記号が隠しているものの世界を明らめることができたらな
てな好奇心が原動力の私的実験でしかない
ゆえに
スチュディウムな聴衆を喜ばす気は一欠片もないことを白状しておこう
ただ、経験上解ったことは
驚くべきことだが
「面白い」と言う読みをする者がゼロではないないということだ
問題は読みの正しさなんかではない
読みの多様性・多重性だ
無数の読みがある
さらに言おう
無数の読みしかない
その一事実だ

この世の出来事に一意的な意味などない
「読み」とは世界の意味化であり世界創造なのだ
私たちに課せられているのは弛まぬ意味生成の運動であり
無限に落下して行くことなのだろう



(通奏低音が重要なファクターとなっておりますので、
ヘッドホンまたは大きいスピーカーで聴いてくださいね!)









to be continued
posted by 零度の焼締陶 at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 零度の作曲遊戯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする